2010年10月03日

【香川】 「『ギャー』というあの声が、今も耳に焼き付いて離れない」 交通死亡事故や飲酒で免許取り消し処分を受けた人たちの手記反響

交通死亡事故や飲酒運転による運転免許取り消し処分を受けた人たちの手記を、県警が今年3月に小冊子にまとめ、交通安全教室などで活用している。「悔やんでも悔やみきれない」、「自分だけは大丈夫だと思っていた」。一瞬の不注意や過信が、取り返しのつかない結果を引き起こした後悔や苦しみがつづられ、教室の参加者から多くの反響が寄せられているという。

 手記は、死亡事故や飲酒運転などで免許取り消し処分を受けたドライバーが、再取得のため受ける講習で書いている。県警は今年3月、2008~09年の処分者約700人の手記から29人の文章を選び、「取消し処分者からドライバーに贈る体験集」として約200部を作成した。

 「『ギャー』というあの声が、今も耳に焼き付いて離れない」。20代の男性は仕事中、車で駐車場から出る時、歩道で高齢女性をはねた。女性が亡くなるまで病院に通い続けた。だが、「自分がしたことの重大さに気付いた時には取り返しのつかないことになっていた」。男性は、せめてもの償いとして退社した。

 30代の女性は「『優しい夫と2人の子どもに囲まれた幸せな毎日』が飲酒事故で一変した」と書いた。忘年会からの帰りに代行運転をさがしたが見つからず、「家も近いし、ゆっくり帰れば大丈夫だろう」と自分で運転。車とぶつかった。実刑判決を受け、服役。その後、夫から「お前に子どもは渡せない」と言われ、子どもと離ればなれになった。「自分のしたことを思い出し、胸がつまる」

 高校生の息子が、飲酒運転の車にはねられた40代の男性。「何で酒を飲んで運転するんだ」と罵声(ばせい)を浴びせたが、数年後に自分が飲酒運転した。仕事に追われ、気を紛らわせるため酒を飲み、そのままハンドルを握ってしまった。「息子に顔向けできない」と悔いる。

 手記は、県内各署や各地域の交通安全協会に配られ、交通安全教室などで、警察官や講師が内容の一部を話し、事故とその後の悲惨さを伝えている。教室の参加者からは「会社の全社員に伝えたい」「交通事故が双方の家族の人生も狂わせることを改めて知った」といった感想が、各署や協会に寄せられているという。

 反響の大きさから、県警は、個人が特定されない形で再編し、運転免許更新時などにドライバーに配布したい考えで、運転免許課は「事故は関係したすべての人を不幸にする。手記を通じてそのことを多くの人に知ってもらい、事故の恐ろしさを再認識してほしい」としている。
続きを読む "【香川】 「『ギャー』というあの声が、今も耳に焼き付いて離れない」 交通死亡事故や飲酒で免許取り消し処分を受けた人たちの手記反響"
スポンサーサイト



メイン



Powered By 我RSS